ふじのくに防災人材育成事業に参加して

令和4年度8月、2年生の渡辺さん豊田さんが静岡県教育委員会主催「ふじのくに防災人材育成事業」に参加しました。8月上旬に事前研修を受けた上で、8月16日と17日 東日本大震災被災地を訪問し多くの学びを得るとともに、総合探究のテーマを「防災」に設定し学習を深めていきました。学んだことを多くの人に知っていただきたいとの思いから、近隣中学校に訪問し防災の必要性を訴えました。本校では、12月22日学校文化報告会で発表を行いました。報告会で行ったプレゼンテーションは多くの生徒の心に迫るものとなりました。以下に研修の概要と感想を掲載します。

研修の概要

令和4年度 「ふじのくに防災人材育成事業」に参加

 8月16日 命をつなぐ未来館、鵜住小学校、釜石東中学校視察

 8月17日 東日本大震災遺構伝承館、向陽高校、大川小学校視察 

研修発表 

 11月25日 菊川市立岳洋中学校で防災講話にて研修内容を発表

 12月22日 本校 学校文化報告会で1,2年生に研修報告発表  

研修の感想~学校文化報告会プレゼンテーションより抜粋

 私たちが2年生の夏休みに参加してきた「ふじのくに防災人材育成事業」についてお話しします。
この事業の被災地訪問研修を参加させていただきました。
 私は、この研修を通じて1日の見え方が変わりました。大川小学校の遺族の方は、まさか朝送り出した子供がもう戻ってこないなんて思ってもいませんでした。いつもどおりの日常がこれから先も当たり前に続くと思っていました。

東日本大震災で亡くなった方々には未来がありました。
そしてあの日からずっと苦しい思いをしている人がたくさんいます。
 今、この瞬間もあの日から行方が分からない家族を探している人がいることを忘れないでください。当たり前なんてないんです。伝えたいことを後回しにすれば伝えられずに終わってしまうことだってあるんです。小さな幸せに感謝したい。その感謝を伝えたい。そう思いませんか。

 この研修に行かなかったら、一生目を逸らしていたかもしれません。私も怖いです。もし、自分があの日津波でのみ込まれたら。でも一番怖いのは過去のできごとから目をそらすことかもしれません。時間は嘘をつかずにやってくるし、過ぎていきます。過ぎた時間は過去になります。過去を過去にしないように次の世代、次の世代に伝えていきましょう。
自然の力は止められません。起きてからでは遅いです。真剣に一度考えて向き合ってみてください。特別な場所で特別起きたことではありません。自分事として受け止めていきましょう。
 そして、もし良かったら家に帰って家族や大切な人に今日のことを伝えてくれるとうれしいです。現地の人の大切な言葉を私たちでつなげていきましょう。